犬は人より早く年をとって、寿命も短いのです
大型犬と小型犬で違いはありますが、ふつう犬は生後1年間で人間の18歳相当の年令になります。
その後は、1年で人間の4〜5歳ぶんの年をとっていく計算になります。
一日一日を大切に、一緒の時間を大切に過ごしていきたいですね。
犬の成長 | 人間の成長 |
◉生後20日 | 人間の1歳児と同じくらいの能力を身につける。 しぐさのかわいさも同じくらい・・・。 |
◉生後3ヶ月 | 人間の5歳くらい。 知恵もついてきてくるころ。 |
◉生後6ヶ月 | 人間の10歳だけど、体のサイズはもう成犬なみ。 それ以上はあまり大きくならない。 |
◉生後1年 | 人間なら18歳。 オス、メスともに生殖能力が備わる。 |
◉7歳まで | 成人としてもっとも体力、気力が充実しているとされる年齢 |
◉7年〜 | シニア期といわれる年齢です。 高齢犬用の食事へ変更するなどの配慮が必要になってきます。 |
◉15年 | 犬種によっても変わりますが、 ここまで生きれば十分に天寿を全うしたといえそう。 |
生後6ヶ月ぐらいまでが少年時代。この時期にきちんと栄養のバランスのとれた食事をとり、健康な身体の基礎をつくっておきましょう。
そして、愛情をもって、きびしく人と生活する上でのしつけをほどこす必要があります。根気よく教えれば必ず犬は覚えてくれます。だって、飼い主が喜ぶ顔がみたいのですから。
この時期に肉体的にも精神的にも大きな成長をとげるのは人間と同じです。しっかりと体を鍛えて愛情をもってしつけをすることが大切です。
きちんとしつけをすることで、犬が安全で幸せに暮らすことができるのです。
高齢犬になってから、新しいことを覚えることは犬には大変なので、人と仲良く過ごすためのしつけはこの時期にしておかなければならないことです。
一般に、シニア期は、犬種や個体差によっても違いますが、7歳頃から始まると考えられています。
この頃から物事への関心が低くなってきて、徐々に運動量が少なくなってきます。また新陳代謝が低下し、消化機能の衰えもはじまるので、胃の負担が少ないシニア用の食事に見直すなど愛犬の健康管理が必要です。年齢を重ねると、今までできていたことができなくなったり、見た目にも変化があらわれてきます。
看板犬リンちゃんの被毛は「黒」ですが、この頃から白髪が増えてきました。
いつも一緒にいると、気づかずに見過ごしてしまうこともありますが、7歳になったら愛犬の変化に注意しましょう。
ムリをさせずに、一日一日を楽しく過ごせるように、飼い主の工夫が必要になってきます。
愛犬が10歳を超えた頃から、介護が必要になる子が出始めます。
名前を呼んでもスグ反応しなくなったり、好きだったおもちゃに興味を示さなくなったりなど、今までできていたことができなくなったら、そろそろ介護のことを考えた取り組みが必要です。小型犬で11〜13歳、中型犬で10〜12歳、大型犬で8〜9歳、超大型犬で7〜8歳が介護が必要になる目安です。
高齢になると滑ったり、ころんだりすることがあります。足腰が弱くなってくるので、フローリングで滑らないように高齢犬には足腰にやさしいマットを敷いたり、段差にステップを用意するなど、今までと同じように過ごせる準備をすることで、残りの生活を快適に過ごすことができるのです。
介護用のグッズを上手に利用して、愛犬にあったやさしい介護を考えましょう。
犬も長寿になっています。
寿命も大型犬と小型犬とで差がありますが、平均的にみて大型犬は10年、小型犬なら12〜13年と言われる一方で、17〜18年から20年という犬も出てきています。これは、栄養バランスのとれたフードやサプリなどで毎日の食事の栄養にちゃんと気を配る飼い主が多くなっていることと考えられます。
犬を飼うための情報も簡単に手に入れることができるので、愛犬の体調が悪くなっても、素早く対応ができることも長寿の要因のひとつです。
また、予防注射の徹底によって、フィラリアやジステンバーなどの発症率がほとんどゼロに近くなったことや、ペット用保険の加入で病院にかかる回数が多くなり、日常的に健康管理を行う飼い主が多くなったことが大きな要因になっています。